クレジットカードの滞納や、ローンの返済遅れなどが家賃保証会社の審査に影響することは既に知っていると思います。
しかし、税金関係や社会保険料(年金・健康保険等)の支払い遅れや滞納は、家賃保証会社審査に影響するのでしょうか?
今回は、その中でも国民年金の滞納が家賃保証会社の審査において影響するのかについてご説明致します。
国民年金とは?
→国民年金とは、日本国内に住んでいる20歳以上60歳未満の方が全て加入する社会保障制度になります。(日本年金機構 HP参照)
会社組織に属さず、自営業・農業・漁業に従事している方は国民年金の保険料を全て自分で納めなければなりません。
会社組織に属している場合、厚生年金や共済年金として多くは給与から差し引かれています。
しかし、会社組織に属していない自営業などでお仕事されている方は個人で国民年金を納めなければいけません。
日本年金機構HP
国民年金滞納の現状
国民年金の滞納は年々増加傾向にあります。
会社に属していると多くの場合、給与から差し引かれ支給されている為、年金を支払っている事を知らない人も多いかと思います。
その為、退職された際年金を滞納してしまう方が増えている現状にあります。
審査における国民年金
賃貸物件における国民年金の支払い遅れや、滞納が影響してくるのかという結論ですが、
基本的には、国民年金の支払い遅れや滞納(税金関係の支払い遅れや滞納)に関しては、信用情報に位置付けられない為、直接的な影響はありません。
国民年金の支払いに関しては、信用情報機関(クレジット利用歴や支払い状況・ローンの返済状況を審査の為に記録している機関)には記録されません。
よって、信販系保証会社(クレジット関連会社が運営する保証会社)・LICC加盟保証会社・独立系保証会の家賃保証会社は
お客様の国民年金の支払い状況は確認が出来ず、審査項目には入っていません。
信用情報への影響
信用情報(お客様のクレジット利用歴や支払い状況・ローンの返済状況)は、信用情報機関に登録されている情報になります。
これらの情報は、一定の家賃保証会社にて審査基準として利用され、審査には大きく影響してきます。
信用情報機関に記録される内容は決まっております。
- 個人情報
氏名 住所 生年月日 電話番号 - 信用取引情報
クレジットカードの契約状況
ローン(住宅ローン、 carローンなど)の契約内容
借入金額や残高
支払状況(遅延や滞納の履歴) - 支払い履歴
支払期日を守ったかどうか
遅延や未払いの回数
滞納の有無とその期間 - 新規申し込み情報
新たに申し込んだクレジットやローンの情報
申し込み日や金融機関名 - 公的情報
債務整理や自己破産に関する情報 - 信用スコア
個人の信用リスクを示すスコア(機関によって異なる)
上記のような内容が、記録され審査の際に利用されます。信用情報機関に記録される情報として、国民年金の支払い遅れや滞納は無いため
信用情報に直接的に影響が出ることはないと言えます。
しかし、国民年金(国民健康保険料などの税金関係)の支払い遅れや滞納が続くと、法的措置(資産の差し押さえ等)をされてしまう事があります。
資産差し押さえの際に、銀行口座が差し押さえられてしまいクレジットカードの支払いや、ローンの返済が出来なくなってしまい、結果的に信用情報に傷がついてしまった
お客様のケースがあります。
国民年金の支払いが信用情報に直接的にかかわる事は無いですが、間接的に信用情報に傷がついてしまう恐れがあるため、国民年金の支払いも気を付けた方がいいと言えます。
国民年金や税金の支払いは、法律で決められている義務であり、差し押さえや罰則・高額な延滞金など厳しい処罰を下されることもあります。
まとめ
国民年金の支払い遅れや滞納が、家賃保証会社の審査において直接的に影響する事はありません。
というのも、家賃保証会社の審査に利用される信販情報には国民年金など税金の記録は無く、信販系保証会社以外のLICC加盟保証会社や
独立系保証会社は、お客様の国民年金の延滞状況や滞納状況を見ることが出来ないからです。
国民年金や税金の滞納をしてしまったと弊社にご相談頂くお客様は他ローンの支払いや家賃滞納が過去あったなど、他にも支払い遅れや滞納してしまっているお客様がほとんどで、
国民年金のみ滞納しているお客様は少ない傾向に見られます。
支払いの遅れや、滞納はどちらにせよあってならないことですので、国民年金の支払いが厳しい場合には役所などの専門機関にまず相談をし、対応をして頂くのが一番だと思います。
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弊社では審査が難しい方専門のお部屋探しをしております。
ご状況等も様々ですのでお探しの際はご相談・お問合せくださいませ。