賃貸物件を借りる際、保証会社やオーナー様での入居審査が必ず入ります。
審査の判断材料としては契約者の職業や年齢、滞納歴などがありますが
一般の会社員の方でも家賃に見合った年収がない為に審査に落ちてしまうケースがございます。
今回は賃貸の入居審査で求められる収入の基準、
また基準に達していない場合の対策について解説します。
年収の基準
一般的な年収の基準として、【家賃の30~35倍以上】と言われております。
例えば月額家賃が10万円の場合、年収は最低でも300万円から350万円程度が目安になります。
家賃3万円 ➡ 90~105万円
家賃5万円 ➡ 150~175万円
家賃7万円 ➡ 210~245万円
家賃10万円 ➡ 300~350万円
グレードが高い物件
タワーマンションやデザイナーズ物件など所謂グレードが高い物件はお家賃が高くなり
加えてやや審査基準が高くなっている傾向がございます。
マンションの修繕などを管理費から賄っている為、またご入居者の選別もしたい為になります。
家賃25万円 ➡ 1000~1200万円
家賃50万円 ➡ 1500~1800万円
年収を重視する理由
クレジットカードの支払いやローンの返済で滞納がある方、
過去に賃貸物件でトラブルがある方ですとやはり審査は厳しく見られる傾向にございます。
では何故、過去に金融トラブルがない会社員の方でも年収が足りないと審査に落ちてしまうのでしょうか?
借主の信用評価
まず1つに社会的な信用の評価になると考えられます。
高い年収は安定した収入源を意味し、これにより借主が過去に信用不良を起こしていないという証明にもなります。
長期的な安定性
重複した内容にはなりますが、安定した収入源がある為長期間にわたって賃貸契約を維持する可能性が高いと見られます。
大家さんとしても空室のリスクはなるべく避けたいため、安定してお家賃を払っていただける方の方が安心するかと思います。
審査に通りやすくするには
借主の年収が審査に大事な理由が見えてきたかと思います。
では希望の物件に対して年収が足りない場合にはどうしたらいいのでしょうか?
家賃を抑えた物件を探す
当たり前にはなりますが一番にはお家賃を抑えた物件を探すのが良いでしょう。
お家賃を下げると古い物件や狭い物件しかないと思われがちではございますが
少し条件を変えてお探しをしてみると、安くて気に入る物件があるかもしれません!
※普段使っている路線以外、駅から少し離れた物件、リノベ物件など
収入を証明する書類を揃える
源泉徴収や給料明細・確定申告書類等、自身の収入を証明する書類をしっかり揃えてから審査を受けてみましょう。
入居審査では上記のような書類が必要になりますが、中にはお申込をしても提出が遅くなることで管理会社から嫌がられるケースもございます。
その一方、しっかりと書類を揃えてご交渉をすれば収入が足りていなくても審査に通るケースがございます。
連名申込をする
カップルでの初めての同棲やご夫婦でのお引越しの場合
ご入居するお2人での連名申込(連名契約)が可能な場合がございます。
この場合、お2人の収入を合算して審査を見て貰えますので審査に通過する確率が高くなります。
ただこちらは通常基準に満たないお家賃の物件に住んでいることになります。
どちらか一方の収入が安定しなくなった際にはお家賃滞納のリスクが高まりますのでご注意いただければと思います。
まとめ
ご希望の物件のお家賃に借主の年収が足りていないと、審査にはなかなか通りにくい理由が分かってきました。
まずはお家賃が安く、ご希望の条件にあった物件を探す事をおすすめいたします。
ですがどうしてもその物件に入居したい場合、収入証明の準備をしてご交渉をしてみたり
同居人がいる場合には連名申込をしてみるのも一つの手かと思います。
賃貸契約を結ぶ前に、必要な手続きをしっかり理解し、適切な準備を行うことが、安心して賃貸生活を始めるための鍵となります。
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弊社では審査が難しい方専門のお部屋探しをしております。
ご状況等も様々ですのでお探しの際はご相談・お問合せくださいませ。